かなちゃん「残価設定型クレジットで買った車から他の車への乗り換えはできる?」
あおいさん「できるよ。注意点や今乗っている車が残価より高く売れる場合もあるから一緒にチェックしましょう!」
この記事では、残価設定型クレジットの仕組みと途中で売却する方法を紹介します。
残クレ(残価設定ローン)とは
残価設定型クレジットとは、数年後(3~5年)の買取保証額(=残価)があらかじめ設定されており、残価以外の部分を分割で支払うローンのことです。
例)150万円の車を5年(60か月)の残価設定型クレジットで購入した場合、あらかじめ設定されている残価が50万円であれば、
150万円−50万円(残価)=100万円(+金利)
購入した金額から残価を引いた、100万円(+金利)を月々分割で支払います。
59か月分の支払いが100万円(+金利)の分割、最終回(60か月目)が50万円となります。
残価分の50万円が最終回(60か月目)まで据え置かれているので、月々の支払いが抑えられるという仕組みになっています。
残クレ満期後の3つの選択
残価設定型クレジットは満期を迎える(最終回の支払い時)と3つのプランから1つを選択する必要があります。
①車両を返却して新車に乗り換える
②そのまま乗り続ける
③車両を返却する
選択するプランによって支払い方法が異なります。
①、③は保証されている買取額(据え置いた残価分)を下取りとして、新車に乗り換えるか車両を手放すという支払い方法で、残価分の支払いは不要です。
②の支払い方法は、残価分を一括で返済するか、引き続き月々分割で支払うかのどちらかです。
買取保証がある、数年ごと新しい車に乗れるといった魅力的なローンに見えますが、実は落とし穴があります。
①や③走行距離の超過分と内外装の傷や事故での修理によって追加費用が発生する
②一括分のお金が用意できない可能性が出てくる、再ローンを組む場合、金利が高くなるなど今までより月の返済額が増える
残クレ途中の車を売却する流れ
新しく出た車が気になっている、飽きてしまったなど、途中で車を売却することはできるのでしょうか?答えはイエスです。
残価設定型クレジット中の車を売却する流れ ローン完済→名義変更→売却
ここで注意するのは、残価設定型クレジットはローンであるので、所有者の名義はディーラーやクレジット会社です。
所有権解除を行い、車の所有者を自身にしてからでないと売却できません。
さらに、所有権解除はローンが残っているとできません。
つまり、ローンを残価分も含め、完済する必要があるのです。
あおいさん「まとまったお金が必要になるね」
残クレ途中の車の査定額を知っておいた方が良い理由
残価設定型クレジットで購入したその愛車、残価分より値段が高くなる可能性が高いです。
理由は、半導体不足や感染症の流行で、新車の生産が追いつかず、すぐに手に入る中古車の価値が上がっているからです。
さらに、走行距離超過や損傷によって追加費用が発生する不安のある方も査定をしてみると残価分より値段が高くなる可能性があります。
最終回支払い時にプランを選ぶだけではデメリットもあるので、高値が出るうちに売却を検討すると選択肢が広がりますよ!